隙をみてはアレコレ不要になった物を捨てるようにしました。
着なくなったスーツや衣服の類い、小物などです。
が、本はなかなか棄てることが出来ずに困っています。
と云うよりも、棄てることが出来ません。
今は不要であったとて、いつか読みたくなるかもしれませんし、
買った当時から今に至る心の軌跡を打ち消してしまう様な気がしてならないからです。
と云う訳で、本は溜まる一方です。
旧くからお越しになられている某患者さんが引っ越しされると伺って
ご自宅まで足を運んで、お茶をご馳走になっていた時に
ふとテーブルの上に置いたる薄い小誌に眼がいったる私は
おもわず頁をハラハラと捲り、遂には頂いて帰りました。
佳い本です。
ダライ.ラマ14世のいのちの言葉と云う名の本です。
本と云うよりも、ハラリと捲り、反省させられる親からの小言集みたいなものですが、
乾いた、尖った気持ちが優しくなる佳い本です。
また書棚から溢れだした上に一冊増えたみたいです。