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危ないインプラント症例数

私の歯科医師人生は、

インプラント治療と共に在りました。

私は治療の質を重んじていますので、

無理なインプラント治療は行いません。

ブリッジ、入れ歯治療も、

私はインプラント治療と同じレベルでの治療を

提供できていると思っていますので、

公平なる判断力にて、

治療方法を選択しています。

私は毎日、インプラント治療に携わっています。

28年です。

それでも埋入本数は4000本程度でしょう。

卒後10年や15年程度の、

しかも健康保険医療機関にて、

1000本の数の経験が在ります!

とか、

チェーン展開した歯科医院での数千本の数を誇る!

そんな広告を頻繁に眼にする機会が増えました。

インプラントにおいて、

甘いも辛いも知る私です。

これらは大嘘つきの類いか、

治療の質になど無関心な医師もどきだと思います。

20年は経過した症例を出して、

公開すべきと思います。

患者さんを一般の消費者、お客さんとしか

考えていないなら、

医師の資格はありません。

 

師を仰ぐ

日曜日の夜、

銀座のとあるレストランにて、

師である内藤正裕先生の

74歳を祝うお誕生会と、

先生主宰のセミナー【くれない塾】の50回の節目を祝う

祝賀会が開催されました。

盛大なパーティーでした。

先生の背中を観て、

先生の胸を借りての四半期。

これからの四半期も、

先生にはお元気で、

ズット情熱の歯科医師でいて下さることを

心から祈り続ける不肖の弟子です。

正面の先生に向かって左隣、

私の右隣に居られるのが、

先生のご令嬢です。

やはり血筋ですね。

お父さんの肖像画を、

この日のプレゼントとして、

手渡されていました。

あの師の眼にも涙が。

ご本人は否定されておられますが。

先生のお祖母さまは著名な画家です。

私のカトリックネームの【ヨゼフ】の名付け親は先生ですし、

お祖母さんの描かれた【ヨゼフ】の絵画を、

私の記念にプレゼントして下さいました。

診察室に入る度に、

私は【聖ヨゼフ】にお祈りし、

患者さんの大切なお身体の手当てを行うようになりました。

私の仕事を、

内藤先生2代の渡って、

観て護って下さっていると、

兜の緒を締めなおして、

診察しています。

不肖の弟子の代表である私です。

乾杯の音頭という大役を。

心をこめて、

先生のご健康と、

今後ますますのご発展を祈ったのです。

 

神様からのプレゼント

金曜日から上京しています。

田舎者の私には、

眼にするモノが全て

目新しく感じます。

大都会東京の魅力なんでしょうが、

なんか落ち着きません。

で、

今日の日曜日の朝、

ホテル近くの教会へと。

建物はコンクリートと鉄骨を

組み合わせたモダンな造り。

でも、

ミサは伝統的な格式で進められ、

やっと、

私の心は落ち着いたのです。

教会へ出向いたからでしょうか?

神様からの贈り物でしょうか?

今日も元気いっぱいの、

我が師、内藤先生の奥方様からの

思いがけないプレゼント。

バレンタインデーなんて、

すっかり縁がありませんでしたので。

そんなこんなで、

常なら9時就寝の私ですが、

今は0時前。

アルコールも少々入り、

内藤先生74歳の誕生パーティーを

楽しく過ごすことができ、

これまた、

神様からのプレゼントだと。

先生には、

いつまでもご健勝であって頂きたいと、

宿の帰り、

ロザリオを出で、

神様にお願いしたのです。

明日は羽田空港を7時25分発のフライト。

これはマズイ!

今夜は眠れないぞ!

 

 

決めた時

よく聞かれるのが、

治療のタイミングです。

例えば、

病巣を取り除く時期とか、

メスを入れる瞬間とか。

何かルールのようなモノが在るんですか?

と、

そんな感じの質問です。

答えは在ります。

確実に在ります。

経験から得たデーターなり、

学会からの治療のガイドラインなり。

ただし、

このタイミングって云うのは、

正直、

自分のルールでしょうね。

決めて行動を起こす前に、

相当に悩みます。

本当に今が、

そのタイミングかと。

で、

よく観察しながら、

準備段階に入ります。

この辺りは、

素人目からすれば、

相当に優柔不断に見えるのではないでしょうか?

でも、

責任を背負っていますから。

その中で、

他の様々な手立てがないモノか?

ジッとでは決してありません。

あらゆる手段を講じます。

が、

決めたら、

私は躊躇しません。

結果がどうであれ、

後悔しないくらい、

検査なり、

経過を診て、

決断したのですから。

それに、

相当の時間や手間隙かけて、

準備しますもの。

治療に失敗は許されませんから。

本当に決意した時には、

人間って、

そういうモンだと思います。

でなきゃ、

これだけ歯科医学に魅了されていませんもの。

決めた人間って、

強いモノですよ。

 

祈り

毎週水曜日の夜は、

高松市桜町カトリック教会の松浦司祭さまのご厚意にて、

聖書の読み方などを

指導して頂いています。

毎週、

司祭さまは私の顔を観た瞬間に仰います。

先生、どうですか?

私は真面目に取り組んでいるのですが、

聖書は奥深く、

解釈など到底、

1年生のレベルだと思います。

歴史的背景、

民族学的な知識、

私の教養の至らなさが、

まだまだ聖書を理解できるまでには至ってはおりません。

そう申し上げると、

それは時間と興味が沸き立つことで

容易に解決できますよ。

微笑みながらお答えになられるのですが。

ただ、

完全に変わった【あること】が自分でも判ります。

1日に何度も、

患者さんの治療の合間での待ち時間を、

院長室で過ごしますが、

【カトリックの祈り】の小冊子を開いて、

【主の祈り】と、

【アヴェ.マリアの祈り】を、

繰り返し、

繰り返し、

声に出して、

お祈りするのです。

治療にお越しになられる患者さんの

治療が上手く運ぶことは勿論、

患者さんの毎日が穏やかで健康でありますようにと。

繰り返し声に出して祈ることで、

上手く表現できませんが、

集中力が極まり、

目の前の患者さんの様子が

鮮明に見えるようになりました。

また、

祈りの最中、

お仏壇の前に鎮座しお経を唱える際には、

どうしても雑念が消えません。

つい他の事が脳裏に浮かぶんです。

また、

ついつい、

個人的なお願いごとをしてしまうんです。

55歳になった私が、

残りの時間を【歯科医学】のみに専念しようと決めて、

そのためにカトリック信仰を助けとして選んだことに

間違いはなかったと思っています。

医療人は、

患者さんのために在るのですから。

安定剤

心穏やかにと、

心がけて過ごしています。

それでも、

イライラ!しますよ。

真剣に仕事してるんですから。

でもね。

でしょ?

私の安定剤なんです。

 

優しくなった私なのに?

最近は、

つとに丸くなったと、

言われる私ですが。

書類だの、

技工物のチェック、

検査結果の確認、

それらを、

診察の合間の瞬時に

行わなければ、

ならない身の上です。

確認される側からすれば、

やっぱり厳しいんでしょうね?

信じること

物凄く真面目な表情にて、

友人である歯科医師から問われました。

あんまり真面目であったので、

私の方は、

吹き出してしまいましたが。

三枝!お前は本当に、乙女マリアから聖霊によってイエスさまが産まれた!

そんなこと信じとるのか?

私ですか?

おう!信じてるよ。

友人が続けます。

お前のような科学に生きる者が何故?

で、

お前のクリスチャンネームの由来である大工ヨゼフについては?

私か?

尊敬してるよ。

自分の息子ではないんだぞ!

自分の女房に神様が宿した神様の子供と、

彼は一片の疑いなく、

大切に育てたのや!

凄いことだ。

友人は続けます。

科学との矛盾は?

私は科学は科学。

科学は人間の追い求める探究心だと。

神様は居られるます。

科学を遥かに越えた処においでです。

私が歯の治療の最後の詰めの大切な瞬間 !

私は自分の魂を人工の歯に注入します。

心を込めて仕事をするのは当たり前。

紙1枚の差という言葉が在りますが、

心を込めることと、

魂を封じ込むの間には

大きな結果の差が生まれるように思います。

学ぶこと

受験生の皆さんは、

最後の追い込みに必死なのでしょうね。

でもね、

55歳になる私ですが、

帰宅してからも、

ズットご覧の通りの生活です。

若い時分には、

もて余すほどの時間と体力がありましたから、

仕事帰りに深夜まで盛り場へ、

なんてことがヘッチャラだったのですよ。

考えが一転したのは、

40も半ばぐらいの時でしょうか。

全てを洗い流したように、

歯科だけに、

集中するようになりました。

少年時代の後期に、

私が歯科医師を生涯の仕事として

選んだ訳です。

歯科の【何たるか】の一片も

私は判っていないと気づいたのです。

今でも、そうです。

歯科医学の奥深さに、

圧倒される日々を過ごしています。

私は名人でも名医でもありません。

ただただ歯科医学に魅了された一人の人間に過ぎません。

今は、

受験生のように、

焦って、

焦って、

ご覧の通りです。

学ぶことが、

歯科医師の仕事の大半だと。

辛い仕事

今日、お越しになられた患者さん。

大変なお苦しみようで、

心が痛みました。

治療を行うに際して、

現状を完全に把握しなければなりません。

診断のための、

データーの収集から始めました。

データーから診断が付き、

様々な治療方法があるなかで、

患者さんと一緒に、

治療のメリット、デメリットを計り、

最終的な治療計画を作成します。

それで初めて、

治療ということになります。

治療を進めながら、

各ステップ毎に、

再評価を行い、

治療計画の変更を行う場合も在ります。

が、

今日の患者さん。

歯科治療そのものが、

現在の苦しみの種になっている。

話しには聞いていた歯科医師ですが、

さすがに、

わざわざホームページをじっくりと

観てしまいました。

国立大卒であることから、

頭は阿呆ではないようです。

ですが、

大人の男としての眼で観て、

この歯科医師は阿呆だと思います。

ナルシストって云うんですか?

それは勝手ですから、

構いませんが、

動画で講釈するのも結構。

口も達者なのでしょう。

でも、

良いモノを観ずに、

良いモノに触れずに、

育ったんでしょうね。

ご高説は構いませんが、

これから私は、

必死で、

治さねばなりません。