インプラント治療を受けるにあたって その13


大掛かりなインプラント治療が必要な患者さんから、決まって聞かれる話題があります。

あるメーカーから販売されている治療方法で、インプラントを入れたその日のうちに歯をいれて
即日に噛める様にすると云うものです。

しかも此の治療方法は、入れるインプラントの本数も少なくて済み経済的にも安くあがり、
もっと凄い処は粘膜を切開しなくても良い!と云う、患者さんの側から観たら夢の治療方法と言えるものです。

この凄い?治療方法についての私の返答は、極めてシンプルです。

この治療方法の開発者自身の、この治療方法の成績が公開されている論文を患者さんにお見せしています。
加えて、スウェーデンのカロリンスカ研究所、この研究所は世界で最も権威ある研究機関ですが、
このカロリンスカ研究所のこの治療方法に対するコメントも併せて患者さんにお見せします。

カロリンスカ研究所は、まさに適切にこの方法について結論づけています。

ー ファンタスティックな治療方法ではあるが、いまだ一般使用するべきではない。 ー

10年くらい前に、ブローネマルク.ノバムと云う治療方法が販売されました。
この治療方法は、ブローネマルク.インプラントの生みの親であるブローネマルク博士が開発されたものでした。

非常に良くできたインプラント治療でしたが、なんせ難しい手順が必要でした。
私も何症例か執刀させて頂きましたが、とにかく難しい!

数年で販売されなくなりました。

理論的に正しくても、扱える歯科医師の数が圧倒的に少なすぎて、販売ベースに乗らなかったのだと思います。

このブローネマルク.ノバム.システムでも、粘膜を大きく切開しています。

私は耳障りの心地よい言葉と云うものには御用心!御用心!と思っています。