やっと、
今年1番の難症例に取りかかりました。
診るも無惨な修復治療によって、
歯も、
歯茎も、
歯槽骨も、
噛み合わせも、
観た目にも、
ボロボロな状況に陥っていました。
初診は2月27日。
県外からの52歳の女性です。
歯科医師の手によって、
大きく崩壊した口腔の治療は、
安易に行うことはできません。
何故?
このような状況に至ったのかという
転帰となった原因を究明することが、
治療を行う上で、
1番大切な、
最初の乗り越えなければならない関所です。
と、
並行しながら、
患者さんに
歯磨きの本式の方法を
シッカリ体得して頂くために、
通って頂くことに。
その期間を利用しながら、
私は思案し、
患者さんの口腔診査の繰り返し。
で、
謎解きができたのです。
今日の治療と相成った訳です。
観て下さい。
精密とはほど遠いクラウンと歯の隙間。
腫れた歯茎を、
見事!
患者さんは頑張って、
歯磨きだけで、
ココまで炎症を抑制したのです。
ここからは、
プロの出番です。
一気呵成に、
崩壊の原因である修復物を撤去します。
この歯周病は、
歯科医師の作品です。
この虫歯の進行も、
歯科医師の作品です。
概略の修正を加えて、
仮歯を装着しました。
約10日後に、
歯周外科処置を行います。
その後の、
歯肉が熟成する3カ月程度の間に、
根管治療を行います。
歯周外科の後ですから、
ラバーダム防湿環境下での治療が可能です。
今日の治療は、
朝の10時スタートで、
終わったら、
夕方の5時前でした。
これが三枝デンタルオフィスの流儀です。