大きな変化


深夜の0時は回っていたと思います。

私も診療所で調べモノをしていました。

携帯電話が鳴り響きます。

???

日本歯科大学新潟生命歯学部の学部長です。

受話器の向こう側から、

いきなり、

先生、起きてます?

ええ、この頃は調べモノが多くて。

今夜は帰宅出来そうにありません。

そんな他愛ない話しから、

次第に、

仕事の話しへと。

最近の私は、

腹が座ったように思います。

歯科医師として、

生きることをです。

目の前に大きな壁が

立ちはだかる機会もありますし、

頭を抱えるような難しい症例もあります。

そういう時、

ソファーの腰を下ろして、

ミサのCDを聴くことにしています。

持ち歩く鞄の中の、

新約聖書とカトリックの祈りの本。

小袋の中には、

小さな聖母マリアさまの絵の描かれた折り畳み式の何てモノでしょうか?

それとロザリオを入れて、

いつも持ち歩いています。

私は歯科医師であり、

私はカトリックを信仰する者。

その自覚が、

私の行動に大きな変化をもたらせたと自覚しています。

聖書の中のルカによる福音の受胎告知の場面は、

私を何度も感動させてくれますし、

ヨハネの福音書の冒頭の言葉は

私の心の琴線に触れるのです。

東京の聖路加病院の名前の由来は、

このルカによるモノだそうな。

白衣を纏う医療人の心構えに

聖書はとても、

道しるべになってくれることを

この歳になって知ったのです。