秘かなる自慢話


私の診療所の顧問会計士さん処の女性事務員さんは、

謂わば、

私の診療所の内容の全て把握されている会計の専門家です。

その事務員さんから、

大いに誉められたのです。

それは、

私の技術力です。

ただし、

歯科治療の技術ではありません。

彼女は私が何時、何を買ったのか、

全て把握されてる訳です。

その事務員さんに私は暮らし向きが質素だと言われます。

だって私は、

診療所と自宅以外には、

書店とホームセンターくらいしか行きませんもの。

若い時分に、

し尽くしたと、

大いに反省し、

大いに自覚していますから。

趣味程度と云えば、

自動車のレストアくらいなもので。

その私の秘かなるストレス解消の手当てである

旧いガラクタのような自動車を

マッサラ以上に、

仕上げてゆく技術の方を

随分と誉めて頂いたのです。

超高級車に観えるんでしょうね。

が、

実際は笑っちゃいますよ。

ホームセンターへ出かけては、

女性の目にはガラクタにしか観えない物を買い求め、

スタッフルームの一角には、

自宅に持ち帰っていない床材や壁紙、

鏝や小道具が。

スタッフの宮田君などは慣れっこですよ。

先生が、また洗剤の試し買いか!

なんて程度でしょうね。

旧い部品や、

内装材を綺麗に甦らせるには、

特に洗剤の性能が大切なのです。

これは診療所を綺麗に保つためにも、

随分と役にたちました。

私はジッと出来ない性分です。

技工室でゴソゴソは日常茶飯事。

自宅では、

歯の彫刻するか、

床を磨くか、

自動車の手当てするか。

今度は内装の勉強をと。

歯の治療で誉められるよりも、

なんか背筋を伸ばしたくなりました。

いつか自宅の一階部分を

壁を外して、

ワンルームへと挑戦しようと考えています。

そんなこんな話しをしていたら、

診療所のエアコンにトラブル発生との事。

早速、

取り付け業者さんに来て頂き、

随分とご苦労されておられました。

で結局、

取り付け業者ではニッチもサッチもゆかず、

メーカーの方に応援をと云う報告を受けたのです。

ふ~ん?

と思いながら、

脚立を出して、

危なげに見えるのでしょうね?

でも、

エアコンはシッカリと稼働し始めたのです。