インプラント失敗症例の再治療


今日は先週末に行った

【インプラントの除去】の手順のドキュメントを御見せ致しましょう。

大阪市の派手な広告で有名な歯科医院で

簡単な手順で治療を受けられたことを

患者さんは大きく後悔されておられます。

歯科治療は正確さが全てです。

インプラントの埋入位置が数ミリ違っていたら、

このような哀れなる姿に至る証です。

こうなると、

インプラントは除去すべきです。

上の唇の粘膜と柔らかい歯槽粘膜から、

インプラントで修復した人工歯が顔を出しています。

粘膜が常に、

会話、表情の動きなどによって引っ張られます。

インプラントと粘膜の接合部が密着しません。

ですから、

汚れが溜まり、

粘膜に炎症が起こります。

見た目については、

これは言語道断ですよね。

絶対に治して差し上げましょう。

で、

手術は部分麻酔を少々。

無論この際、

患者さんの緊張度はピークに達しています。

患者さんが、

安心、安心するようにと、

ここで、

麻酔薬ではない、

私ら医療人の放つ安定感が、

とても大切なのです。

むやみやたらに、

麻酔薬の量を増やせば良いと云うのは間違いです。

切開はしません。

ですから、メスは不用です。

柔らかい粘膜をこれ以上虐めてはなりません。

で、

メタルボンドクラウンを外しました。

アバットメントが観えます。

あれ?

ゴールドで造ってませんね?

チタンでもありません?

そういう事ですか!

次いで、

このアバットメントも除去します。

ここまでは簡単なのですよ。

私はいろいろなドライバーを持っていますから。

ネジ孔を見つけて、

ただネジを緩めるだけです。

こういう製造物は、

製造物と呼ばせて下さい。

精密加工されてませんから。

こういう製造物は直ぐに外れるのです。

アバットメントを外したら、

こういう状況になります。

インプラント本体は見えないでしょう?

予めレントゲンから粘膜の深さなどの情報は

私の頭の中に在りますから。

で、

特殊な道具を次々と、

インプラント本体に繋いだり、

付けかえたり。

スタッフの宮田君は結婚されてから、

グッとシッカリしてきたように思います。

小さな器具の組み立てや、選択を、

手順正しく、

私に手渡します。

新しい器具を使う際は、

器具との初対面は私も宮田君も同じですから。

私に間違いがないように、

と云うよりは、

宮田君にシッカリ覚えて頂き、

準備された器具を私の掌に置いて貰うようになりました。

で、

どうですか!

骨を全く削らずに、

インプラントと骨との結合力以上の力でもって、

ご覧の通りです。

このインプラントと接続されたドライバーは、

凄い力で結合しています。

もう外れません。

術後の粘膜の状況です。

痛々しい状況ではないでしょう?

孔は来週には小さくピアスの孔みたいになっている筈です。

来週、

続いて、

陥没した歯肉の美観回復のために

審美歯肉形成外科を行います。

この症例がどのように変化して行くのか?

その度々に、

ご報告します。