人間味


私は毎日、歯の問題を抱える患者さんと接しています。

ご本人は何気なく仰られているのでしょうが、

頻繁に耳にして苦笑いさせられる【決まり文句】が在ります。

歯医者は嫌い!

そんな時に、

私も歯医者なんですが、そんなに嫌わないで下さいよ。

歯科医師なら、みんなが同じ経験された事でしょう。

そんな時に私は思うんです。

それ以上に、

私になら託しても恐くないと、

患者さんに絶対的な安定感ある歯科医師で在ろうと。

治療技術の向上、知識の更なる習得は勿論です。

それが大前提の上で、

患者さんの全てを包み込む

大きな大きな羽を持つ親鳥のようになりたいと思います。

いつもニコニコして、

明るい【気】を放散しましょうと、

私の身体は小柄ですが、

シッカリと根っこを地面に張った根性を、

瞳の中には燃える情熱の火を灯し続けていようと。

診療室のドアを開けて、

患者さんにご挨拶する寸前に、

両の掌で、

頬をパシッパシッと、

自ら叩いて【カツ】を入れて、

三枝尚登から歯医者へと、

切り替えています。

私は歯医者で在り続けたいと思います。

私は人情豊かな男で在りたいと思います。

やせ我慢の連続です。

それでも私が望んで選んだ仕事ですから。