私のブログで何度もご紹介させて頂きましたが、
大学時代の同級生で、
今なを当時と変わらない付き合いをしている親友に
浅見友市郎博士が居ます。
彼は臨床家も経験し、
その上で、
基礎医学の研究者の道を最後に選びました。
彼のご両親も歯科医師でした。
しかもご両親共に有名な歯科医師でした。
そのご子息であることが、
彼にとっては大きなプレッシャーであったことを
よく耳にしていました。
初代の私からして観れば、
羨ましい環境に恵まれているように見えたのですが、
私が親になって、
彼の心情が理解できるようになりました。
著名な臨床家の血を受け継いだ彼は、
臨床家を離れたとは言へ、
優れた臨床家の眼を持っている強さで、
基礎医学に貢献しています。
基礎医学しか知らない基礎医学者とは、
完全に区別できる活動を続け、
そのような感覚での社会貢献を実践しています。
私と彼の行動のパターンは全く逆なのですが、
何故か私は彼を1番信用しています。
それは彼の生き方に飾り気が無いからだと思います。
現在、群馬県の医療系大学にて解剖学の教授を務める彼の生き方を
私は友として、
落ち着く処に落ち着いて良かったと、
安堵半分、
喜び半分の気持ちです。
当の私は、
未だに戦いの最中に生きています。
何と戦うの?
どうして戦うの?
私は【歯科】と格闘の最中です。
私は【診断眼を造る】ことと戦っています。
臨床家の定めかもしれません。
どうして戦うのかは判りません。
ただ、
患者さんの病状を前に、
確たる根拠が欲しいからです。
と、
何の取り柄もない私が、
せめてもの出来ることだからだと思っています。
昨夜、電話にて彼の声を聞いて、
持つべきモノは良い友であり、
私が大学にて得た唯一の収穫であったのかも?
そんな気持ちになりました。
これから若い方の多くが、
希望と不安に満ちて、
故郷を後にすることでしょう。
必ず将来、良かったと思えることに
満ち溢れているはずです。
安心して、
前へ前へと進んでください。