若き歯科医師の悩み


つい先程、

関西で開業されておられる若手の歯科医の先生から

お電話を頂きました。

もう4~5年の付き合いになるでしょうか。

その先生が開業される時に、

私の診療所を訪ねて来られたのが縁です。

で、

最近の私のブログでの、

私の履歴書が面白いんだそうです。

毎日、毎日が苦しいのだと。

大都会で開業した故に、

歯科医院間の競争も激しく、

固定経費も大きい。

で、

治療技術の取得や勉強もせねばと焦る。

そんな苦しみなんでしょう。

私でも苦しい時が在ったのか?と、

苦しい時の同類ってな安堵の気持ちになられたのでしょう。

そもそも、

職人仕事ですから、

歯医者の仕事って。

実業家とは違います。

メスを手にするのであれば、

経営者にはなれません。

医師免許、歯科医師免許を持って、

医療機関の経営を拡大するのであれば、

臨床から離れませんと、

上手くいかないでしょう。

私は、そう思います。

私は人が悪いですから、

時たまに、

歯医者へ通院してみるんです。

ここは参考になるかもと、

興味をひいた処です。

もちろん、

身分は明かしません。

で、

クリーニングなんか受けてみるんです。

ですから、

良い歯医者を、

私は良く知ってますよ。

逆に、

なんだ、上っ面だけかと、

ガッカリする処も多いですが。

結局の処、

私は安心して、

自分の道を歩み続けようと。

その繰り返しでした。

案外、歯科医師って良いモノを知りませんから。

競合相手としてはチョロいと思っています。

一般の事業の場合は、そうもいきませんから。

その若手の先生から聞かれたんです。

先生は、何を考えて診療されてるんですか?って。

な~んも考えてやしません。

夢中になってますもの。

心の手当てさへ頭のど真ん中に置いておけば良いんです。

歯の方から、

近寄って来てくれますよ。

助けてくれって。

で、

ありがとうって。

患者さんも同じじゃないですか?

最近はホームページの影響でしょうね。

香川県、岡山県、徳島県、愛媛県の方が、

割合が多くなってますね。

ですから、近県の歯科医院の治療内容には

随分と詳しくなりましたよ。

歯科氷河の時代と云われる位に、

歯科医師過剰で、

どの歯科医院も苦しいのが伝わって来ます。

だって、

治療に無理してますもの。

あと、

明らかに不勉強です。

いつの時代の理論なんだと。

だから余計に柔軟な頭でなきゃって。

治療成果は、

私の生んだ子供みたいなものです。

良い子を生んで、

良い子に育って欲しいと願う、

だから患者さんが大勢、来てくださいます。

それだけですよ。

私は歯の番人で居たい。