私らの歳ともなれば、
自分だけのことを考えるのは
愚かな老後への一里塚となるでしょう。
この歳になるまで、
私は多くの先生方のお世話になりました。
皆が一様に口にした台詞は、
【いつか若い歯科医がすがって来たときには隠さずに観せておあげなさい】
私は良き師に巡り会う幸運に恵まれました。
日々の診療生活は、
それはそれは時間に追われています。
それでも合間を見つけては、
行進の指導に時間を細切れですが、
割くようにしています。
東京都心部に開業する女医さんからの手紙です。
私は、この情熱に応えて差し上げたいと思っています。
良い歯科医が増えれば、
良い歯科治療を多くの患者さんが受けれます。
歯医者は歯の番人ですから。
最近、獣医大学に通う女学生の話を聞きました。
「 勉強で辛いことはないですか? 」
【動物が好きで入ったので辛いことはありません】
既に歯科医になった先生方、
現在、歯学部の学生諸君。
【歯が好きで入った】のですか?
どうか【歯】を好きになって下さい。