大きな壁


医学部や歯学部を卒業したばかりの新人医師たちと会話すると、

「国家試験の夢を度々、観ます。休憩時間にトイレで吐く音の多さに!」

「今でも、実習のストレスを思い出します!」

が、

コレは新人医師ばかりではありません。

私らの年齢になっても、

学生時代、試験の夢を度々と。

この手のストレスは生涯、続きます。

【医師になることよりも、医師であり続ける方が難しい】

毎日、勉強を続けるのが、医師の責務です。

患者さんを包みこむのが、医師の責務です。

安全、安心、確かさ、慎重さが、医師の責務です。

が、

時にはリスクを背負う覚悟と度量が要るのが、

医師に必要な性格上の矛盾点です。

葛藤の日々を過ごすのが、医師の生涯です。

ですから、

学生時代や国家試験でのストレス経験は、

絶対に必要な登竜門だと思います。

このストレスに打ち勝てなければ、

その後の、医師人生が成り立たないのです。

此処に、医療人と他の職種との

大きな壁が在るのです。