私の生き方


【潮時】【引き際】が男子の決め処と言われています。

私らの歳ともなると、

同年代以上の人と、しばしば話題に上る台詞です。

案外、自分のことは良く観たいってのが人情ってモンですし、

もっと極端に言えば、全く認めたくないってのが現実です。

私は、自分の耳障りの悪い言葉にアンテナを張っています。

其れは心地の良いモンではありません。

人知れず、

心傷つき、

情けなく、

恥ずかしく、

時にはブチキレ、

帰宅しても苦虫を噛み締め、

床に入ってからも、布団から起き出し、

夜、眠れないことも度々です。

歳をとるにつれて、

楽になることはなく、

寧ろ逆に、

背負う荷物の重さと交友関係の拡がりで、

嫌なことは増える一方です。

毎日の暮らしの中で様々なことが在ります。

が、

歯に接している時は、

無心の境地となり、

逆に、

エネルギーと云うか熱情が

自然と沸き立つのを感じます。

歯の仕事においては、

未々、ヤれるな!と。

私は臨床家ですから、

其れが一番の肝心処です。

何時の日か、熱情沸き立たない時を迎えるでしょうか?

私は、診療所で、

その日の診察が終わって着替える時に、

バタン!と、

倒れて生涯を終えるのが夢です。