ヒィエーイ!


インプラント修復の応援にて、

某歯科技工所から歯科技工士さんがお越しになっていました。

大きな修復物であるので、

私が口の中から調整した人工歯を取り出す度に、

技工士さんが次々と研磨して綺麗に仕上げてくれました。

で、もう一山越えて安堵し、

ー  〇〇さんってお幾つでらっしゃる?  ー

と問いかける私。

ー  もう50になります。 ー

ー  ほー、では私と変わらんね。ー

!!!!!

ー  先生は60を越えてらっしゃるのでは? ー

!!!!!!!!

つい我を忘れて、患者さんに問いかける私。

ー   そんな風に見えますかね?  ー

ー   はい  ー

!!!!!!!

ー  宮田君、そうかね? ー

ー  見慣れていて判りません。ー

ヒィエーイ!

これでも私は、若い時分には随分とモテたと自負していました。

女学生はもとより、OL嬢から花柳界のおねぇさん方から

チヤホヤされたもんです。

木端微塵になったのは云うまでもありません。

大学の藤井先生や、同級の浅見先生など、

近い年齢の古い馴染みを眺めては、

まだまだ俺が若いな!

アイツら老けてるな!

と、秘かに同情していた

身の程知らずの私でした。