身体は大人で、心は子供


社会人となった娘が丁度、中学にあがった頃、

反抗期に差し掛かったのでしょう。

ー パパは好きな仕事に就いてエエな!

でも、自分が上手になりたいだけヤロ。

社会貢献できてないわな! ー

コレがせがれの台詞なら、ヒッパタク処ですが。

ただ黙って苦虫を噛んで聞いていた私です。

それからも、この台詞がズット頭の片隅に残っていました。

時間の経過と共に、何事も消化できるのでしょう。

ゆっくりとゆっくりと、

治療技術の向上だけでない、

何かを探しながら、

患者さんの診察に臨んでいたように思います。

研究を再開した訳も、

私自身が診察できる患者さんを遥かに越えた大勢の方と

新たな治療方法を通じて、

決してお会いすることはなくとも、

繋がることができると思ったからです。

青臭い!と、

思われるかもしれません。

が、男は何時まで経っても少年の心を持ち続けるのでは?

ー パパは身体は大人で、心は子供 ー

これも、この娘が吐き捨てるように吐いた台詞です。

その通りかもしれません。