何年か前に、大学時代からの親友で今は群馬の医療系大学で解剖学の教授を務める浅見友市朗博士からの助言にて、
私はブログでの語り口調を変えました。
当人の私では到底に気がつかなかった助言に、旧友の温かさに感謝したのです。
贔屓の作家が池波正太郎氏であることから、読み慣れているからなのか、ハタマタ好みからのモノなのかは
私には判りません。
が、確かに古臭い語りかたであったように思います。
それでも、それが本来の私の認め方です。
自分の好みとは別に、私は悪戦苦闘しながら、毎日のブログを認めています。
ここ最近、私は研究計画書なり研究報告書を書かねばならないと云う境遇となりました。
私の専門は歯学です。
歯学は自然科学の範疇に属します。
ここで私は、大学院の昔に帰って再び、自然科学の文体を書く羽目となりました。
自然科学の文章は一種独特の癖があります。
例えば、通常であれば
【頬に心地よい風が吹いていました】を
自然科学の文体では、
【高松市亀井町8ー4に、北北東から風速1メートルの風が午後16時40分現在、記録されている】
と云う風になるのです。
大きな研究です。
多くの研究者が関与します。
患者さんの合間で、自宅では殆んどの時間を、関連文献を熟読したり、キーボードを叩いたりで。
悪戦苦闘の私です。
恐らく、この生活は数年は続くでしょう。
それが私の望んだ仕事です。
今しがた、新潟から小包が届きました。
共同研究者である日本歯科大学の岡先生の奥方からの差し入れでした。
封を開いて、【越の雪】をひとつ、口の中に放り込みました。
瞼の中に、私の好きな新潟の風景が甦り、