夕方近くに、院長室のドアをノックして、スタッフの宮田君が顔の半分ほど覗かせて
ー 明日の夕方の手術はどの様に? ー
と、因みに宮田君は大きな犬が恐いんです。
ー うーん? 明日まで待ってくれんか?考えはマトマッテいるんだけど。
イメージしても、実際は状況に依って手が勝手に動いてくれるんでね。
準備が大変で、すまんね❗ ー
というシチュエーションはしばしばです。
手術の道具程に多いもんはありません。
予め既に滅菌して其々を滅菌パックに準備していますが。
もう一度、手術日に、繰り返して滅菌を再度行っているのを常としています。
綺麗で清潔な手術して差し上げたいですから。
で、実際に手術に入って仕舞うと、
恐らく私はラリってるんだと思います。
こうした方が良い!
コッチのルートを選択しよう。
手が勝手に動いてくれるんでね。
その私の判断の変化に、手術アシスタントは適時、適格な道具を直ちに私の掌に置くことが要求されます。
大変な仕事だと思います。私の子守は。
既に若いとは、言い訳の出来ない年頃の歯科医が自身のHPにて、
YouTubeを利用しての、様々な持論をご披露されて居られるのを目にする機会がありました。
優等生なんでしょうね?私とは違って。
頭も堅いんでしょう。
もっと歯ってヤンチャ坊主なのに、そんなんじゃ歯は窮屈だろうにと、
つい、笑みが溢れました。
観れば、確りモンのカアチャンが気合いを入れて、堅物の融通の利かない父ちゃん先生を支えているのが判ります。
このカアチャン、担ぐ相手が違ったならば、もっと羽ばたけるのに残念だ❗などと想いながら、
私らの仕事は職人仕事。
理屈より、生きたモノを相手にしてるという不確実さに面白味があるんですが。
最近は、此処からの転院されてお越しになられる患者さんも多く、
つくづく想うんです。
私は若い時分には、使ったお金を額を自慢できますよ。
ー 宵越しの金は持たねぇんだ❗ ー
みたいな処から、無駄が私を育ててくれました。
この先生、学生時代から、恐らく生活を切り詰めて貯金する方の口なんでしょうね。
仕事に大切なのは、遊び心。楽しんで仕事せねば❗