診療に通って頂いておられる患者さんから、まだ治療の過程であるのにも関わらず、
次々と大勢の新しい患者さんを紹介してくださいます。
未だに修行中の未熟者の私です。
歯科医学の真髄への到達には、この寿命の残りで足りますことは在りますまい。
欲しいモノに手が届かずに、予め人生を終えなばねばならない定めを確信しているのは辛いモンです。
しかしながら、患者さんのお役にたてることだけが、力の燃料になっています。
人生の幕を引くときに、私はどのように想ってるんでしようか?
最近、女優さんが亡くなりました。
死ぬ直前に痛々しい姿で、マスコミのカメラの前に立った姿について私に申し上げる資格はありません。
病床にての素顔を公開した心持ちについても、私にはトヤカク言う資格はありません。
長い間、非公開であった若い頃の裸体写真の公開を許した心の叫びについても言えません。
が、私の知る限り、この女優さんは、そうすることがプロのテッペンへの鍵穴だと観えたに違い有りません。
そういう人でした。