スタッフの宮田君の矯正治療も終了し、
噛み合わせの最終診断も、最後の段階に入っています。
上の前歯の2本は、既に内藤正裕先生の処の氏神技工士の造った仮歯を装着しました。
その際に????
歯の声が聞こえるのです。
近所の歯科医は、歯の声が聞こえるという三枝はキチガイだ!歯が喋る筈はない!
と、アチコチで吹聴しているそうですが。
歯医者で歯を被せたら、歯茎が炎症を起こしたり、黒ずんで!と言った話を聞いたことはありませんか?
この原因は、歯の材質ではなく、歯医者の腕が悪いからです。
仮の歯を入れてみて、初めて判ることも多いんです。
ただし、それこそ他の歯科医や歯科技工士が見ても完成品だと勘違いする程の完成度の高い仮歯での話です。
で、宮田君の歯が、泣いてるんです。
このままで、人工の歯を入れられたら骨と歯茎が壊れてしまう!と。
いくらなんでも私独りで、手術までは出来ません。
そこで明日は、宮田君の同級生の歯科衛生士さんにお願いしてアシスタントを勤めて頂き、
宮田君の歯茎の手術を行うことになりました。
宮田君が私の年になる頃には、私は死んでこの世には居らんでしょう。
ヤッパリ三枝の治療は長持ちするんだと、その時に思い出して俺に感謝せぃ!と、
寡黙な人ですが、ニコッと笑って、明日は宜しくお願い致しますと言って帰って行きました。
照れ臭いので、宮田君が帰ってから、真剣に宮田君の模型を眺めて、
手術の切開ラインの最後の確認に入る処です。