真の健康法


 食欲の秋と云うが
食べる楽しみ無くして
何の人生に意味が在るのであろう。

 旬の野菜を
錦まで買い出しにでも
出掛けようか等と
カレンダーを捲って
思案しつつ、
米を何時もの
南魚沼から
送って貰う手配をした私である。

 私は健康食等と云うものには
一切、頓着していない。

 旨い食材を
工夫して手当して、
熱いものは熱い内に
冷たいものは
確りと冷して
喉から食道に落ちた刹那に
旨いと唸るのが
最上の健康法であると
信じている。

 感性と栄養の源を
取り込む為の口腔である。

 口腔の管理、衛生に
無頓着な人が、
物知顔で
健康食を語るのは
滑稽である。

 樹を観て森を視ずとは
まさに此の事である。

 治療と云うものは
何かしらを犠牲にして
成り立つものである。

 普段からの
予防を心掛ける事こそ
真の健康法である。