私の診療所の近況


 私の診療所で使用しているインプラントは
スウェーデンのアストラと、
スイスのストローマン.インプラントである。

 これ等を使用したインプラント.ワークは
私なりには確立出来ている。

 最近、若い歯科医との交流が増えた。
若さとは尊いものである。
又、彼等のエネルギーを
恨めしく思う時もある。

 若い内に
壁にぶち当たるが良い。
若さとは
未熟であって良いのだと思う。

 が、治療ともなれば
そういう訳にはいかぬ。
何より、患者さんの予後を
確りと佳き状態にするのが
我々の仕事であるからだ。

 私の使用している
インプラント.システムは
複雑な手順を必要とする。
少しの詰めの甘さが
予後に影響するが、
上手く乗りこなせば
万全の成績を保証する。
で、高額である。

 今、私の診療所では
国内の某メーカーと伴に
安価で簡便な手法で
インプラント治療を行えるべく、
研究の最中にある。

 歯科医になってから
ずっと私は
インプラントで食べてきた。

 初老となった今、
安全で安価かつ
複雑な手順を必要としない
インプラント治療の構築により
業界と患者さんへ
恩返しする積もりである。