先のブログに於いて、マイクロスコープ顕微鏡が、どれ程に精確な、精密な診療をする上で
大切であるのかを述べさせて頂きました。
しかしながら、あまりにこの顕微鏡を重宝する事での落とし穴があることも併せてお話ししておかなければなりません。
木を見て森を見ず!という言葉があります。
拡大することは大切ですが、
歯科の治療に於いては、治療する歯の周辺の状況や、噛み合わせ、
粘膜の性状、唾液、モット言えば患者さんの体格から骨格、筋肉の発達状況、
とどの詰まりは、患者さんの性格も全体に渡って観る目を必要とします
それが人の身体を診る医者の使命だと思います。
何事もバランスのとれた見方ができる医者であることが大切だと考えています。
患者さんにとっての最良の鎮静剤は、どんな薬、麻酔よりも医者そのものであります。
そう言った意味に於いても、患者さんを見透す医者の目を養うことが、医者の日々の過ごしように於いては一番気をつける行いであると言って良いでしょう。