昨今、不景気なせいか?
ダイレクトメールやインターネット上で
患者さんを増やす為のノウハウを伝授する等の
広告を目にする機会が増えた。
歯科医院の
ホームページなりブログに於いても
患者さんに対する
気遣いやサプライズの
重要性をヤタラ強調するものも
見掛ける様になった。
気遣いなり心遣いの
真骨頂とは、
あくまでも
相手に然り気無く、
気付かれない様に
する事である。
其も、
私の様な歯の職人にとって
一番大切な心遣いとは
治療本体に関する事である。
数寄屋橋二朗の親父は
付け場に相対した御客が
右利きか左利きかに依って
握った鮨の置く位置を変える。
又、
御客の食すテンポに遇わせて
鮨を握る。
鮨の大きさも然りである。
数寄屋橋二朗の店は
床を舐めれる程に清潔である。
これ等が食の職人たる由縁である。
客たる私達は
ニコリともせぬが、
心中、
本当の職人に対して
尊敬の念をもって
暖簾を後にする。
職人仕事には
エンターテイメント性など
見当たらないが、
客の方も
見る目の在る、
違いが判る人であれば
グッと来ているものである。
歯科医院は
ホテルや遊園地ではない。
病気を治し、予防を
行う処である。
サプライズも大事だが、
そんなこんな事ばかりに
気を遣うと
本来の大切な事を
見失ってしまう。
ヒポクラテスの誓いを
再読されたし!
医者か商人か判らぬ
愚かなる医師免許を持人と
其の取り巻きに
敢えて
苦言を呈する。