新潟から診療所へと大きな小包が届きました。
さて誰からの荷物であろう?と荷札をのぞき観ると、
日本歯科大学で生物学を担当されておられる岡准教授からのモノでした。
内容.米と記しされているのを観て私は、さぁ旨い米が食えるぞ!と、
歓び勇んで、この大きな荷包みを抱え込んでウチへと持ち帰りました。
先ずは米を神棚にお供えして、それから急いでご飯を炊いて仏様にお供えし、
そんでもって確りいただこう!とハヤル気持ちを押し殺し、
段ボールの蓋を開いて目が点になりました。
茶色い!
眺め回したる私は、この時にこの茶色いモノが精米前のお米であることに初めて気づいたのです。
坊っちゃん育ち?の私は、精米前のお米を実際に視たことがなかったのです。
岡先生からのお手紙が添えられていました。
手間はかかるが、その方がより美味しいこと。
新潟のなかでも、先生自身が特に美味しいと評価されている栃尾の棚田で造られた或老夫妻の手によるお米であること。
特に驚いたのが、放射線の影響はないという各種検査結果の添付でした。
お米を前に、眼前に越後の稲田の光景が広がってきます。
肌に冷たい大気の匂いが鼻腔の中に広がってきます。
私は、新潟のモノであれば、仮に放射線に曝されていても、喜んで身体の中へ取り込むでしょう。
私の新潟贔屓は筋金入りです!
この岡先生の学生たちへの気遣い、心遣いを折に触れて、
あぁウチの学生たちは、果報者であろうかとしみじみ感じたのです。
で、お米は早速購入したる精米機にて無事に綺麗な綺麗な白い宝石へと姿を変えて、
神様、仏様にお供えしたあとに、
私を幸せな心持ちへと誘ってくれたのは言うまでもありません。