朝からスタッフの宮田君と、届いたばかりの新しいインプラント.システムの器具を前に
アラヤコレヤ!と、検品に夢中で、患者さんがお越しになられた事に気づきませんでした。
インプラント治療に対する基本的な考え方は、私はスウェーデン学派です。
ですからインプラント導入時には、迷わずブローネマルク.インプラント.システムを選択しました。
が、14年位前になるでしょうか?
ブローネマルク.インプラントを製造販売するメーカーがスウェーデンからアメリカ資本に変わったのに伴って、
製品のコンセプトなり細かな部分も、以前とは随分と変わってきているのを感じて、
同じスウェーデンのメーカーであるアストラ.ゼネカのアストラテック.インプラントにスイッチしました。
これは正しい選択であったと思っています。
何故なら、海外の著明な研究論文でのインプラントも、同じようにアストラテックが主流となったからです。
アメリカ資本の製品を見下す訳ではありません。
しかしながら、開発から市場に出るまでの期間が短すぎるような気がしますし、
株主重視の経営が強すぎて、医療と云う特殊さ故の、長い目で観るべき姿勢に欠けている気がしてなりません。
数年前にアストラテックも資本がスウェーデンからアメリカへと変わりました。
現状今までと変わらないインプラントでしたが、どうやら近未来的にモデルチェンジするようです。
で、今年は新たなるインプラント.システムの導入のための選択に多くの時間を費やしました。
多くのメーカーに協力して頂きましたことは、大変ありがたいと感謝しています。
私はスウェーデン&マルティナ社のプレミアム.インプラントを選択しました。
イタリアのメーカーですが、加工精度は大変優れていると、私は観ています。
これはミラノなどの加工技術を観ていれば歴然としていますし、
何よりも製品の設計に、スウェーデン学派の最新の結果か反映されているからです。
国内の輸入元である大信貿易は、かつてストローマン.インプラントの我が国での普及を司った信用あるメーカーです。
私のインプラント治療に対しても、万全の協力体勢をしいて下さっているのが伝わってきます。
初オペを前に、久方ぶりに私の血が騒いでいます。
インプラント.システムの違いによって、微妙な指の使いよう、強さを変えねばなりません。
インプラントの設計図面を前に、頭の中でイメージするのですが、
これが楽しくてなりません。
新しいオモチャを前にした子供のような気持ちです。