私の仕事は、
転院されて・お越しになられた・患者さんの、
再治療を・行うのが・日常です。
ですから、
歯科医師という・専門職が・行った歯科治療にも・かかわらず、
歯科医師、患者さん・ともに、
予期せぬ・悲しい結末を・迎えたことに、
何故・このような悲惨な状況に・なったのか?
考古学者が、
砂漠の砂を・丁寧に・筆を使って、
遺跡の表面を・はらい除くように、
クラウンで・隠された・歯質、
壊れたクラウンの原形、
セットされた直後の・噛み合わせ平面などを
脳裏に・描きながら、
その歯科医師の・癖を・読み取り、
口腔が崩壊するに・至った・
原因を・探ることから・始まります。
で・なければ、
私も・同じテツを・踏むことに・なりかねません・から。
その原因探しの・作業と共に、
診断を・つけて・ゆくのです。
そこが・歯科治療においては、
1番・大切な・手順なんですよ。
私の中での・歯科治療のゴールは、
既に・決まって・います。
ですから、
登山のように、
頂上を目指すのだ・けれども、
どの・ルートを採用するのか。
それが・歯科治療では、
治療方法の・手順の決定・ということに・なります。
それが・決まれば、
あとは、
ひたすら・丁寧な・手当てに・尽きます。
自分よがりの・手順の省略は・最も危険な・行為です。
ラバーダム防湿のない・根管治療なり、
フェイスボーを使わない・咬合器への・上顎模型の装着。
咬頭嵌合位だけでの・噛み合わせの・診断。
歯科治療には、
さまざまな・下準備が、
料理・以上に・あるんですよ。
ひとつでも、
その・手順を・割愛することが・危険なのです。
そういう癖が・身について・しまいますから。
手抜き・と、
医師の裁量権・を、
履き違えた時に、
歯科治療は・無惨な・歯壊行為へと、
全く・逆の結果の・原因と変貌するのですよ。