日別アーカイブ: 2022年10月22日

恋ごがれて 歯科医師に なりましたが

この 数年に なりますでしょうか?

初診の 患者さんの 構成が 激変しました。

歯科医師過剰は 今では 誰もが 知る ところです。

健康保険診療報酬も 減少していますから

歯科医師が 自費治療に 走るのは 一応は 理解できないことは ありません。

保険収入減を 自費治療で 補う と云う こと でしょう。

私は 自費治療のみで 診療所を 運営してきました。

保険収入減を 自費治療で 補うためでは ありません。

父は 商家の 出で

母は 武家の 出。

遺伝子的に 私は 確実に 両者の 【さが】を 引き継いでいます。

商人は 自己の裁量にて 家を たち行かさねば なりません。

武家は 武士道精神に 則り 美しく 生きねば なりません。

縁 在り 私は 歯科医師の 道を 選びました。

【自主独立】を 建学の精神とする 日本歯科大学を 選んだのは

私の 中の 血

自己裁量で 生きる と云う 意地 と

正しく 美しく 生きる と云う やせ我慢が 原因かも しれません。

私は 日本刀の 美しさに 時間を 忘れて 見いる 時が あります。

刀は 元来 人を 殺める 道具で ありましたが、

日本の 鍛冶職人たちは

刀の 中に 美と魂を 封じ込め その形を 創造したのです。

芸 美 魂

追及してこそ 人が 生きる 意味が あるのだと 思います。

振り返って 観れば

私 と 歯科医学との 関わり合いも

鍛冶職人 と 刀 との 関わりと 同じ だった ように 思えます。

話が 反れましたが、

元来

歯科医師は 人の口腔の 健康向上に 寄与すべき 医療職です。

そのためには

日々 研鑽し 患者さんを 慈しむ心を 育む 努力を 惜しんでは なりません。

私にも 未熟な 時代が ありましたし、

現在においても まだまだ 発展途上の 最中にて

もがき 苦しみ 悩み

その中で 歯科医師である 喜びを 見いだしながら

なんとか 折り合いを つけて と云うのが 本音です。

仕事とは 死ぬくらい 苦しいものだと 昔の人は 口にしています。

その苦しさの 中に 達成感 なり 喜びを 見いだす。

それを 仕事を楽しむ と云う ことです。

仕事を楽しむ とは 娯楽では ないのです。

またまた 話が 反れました。

その 前置きが 必要な ほどに

歯科医師の 質の 劣化を 痛感せざるを 得ないのです。

歯科医学は 進歩しています。

が、

歯科医師は 質の 低下ではなく 劣化 していると 感じています。

新しく お越しになられる 患者さん。

自費治療専門と 唱う 歯科医院からの 転院組が 激増しています。

診察しながら、

なぜ 自費治療を 行えるのかが 全く 理解できないのです。

知識 技術 倫理観 全て 欠如し

あぶり出され 見えてくるのは

大いなる勘違い か 誤った自己評価 

歯科医学を 舐めている としか。

世間は 冷静に 物事を 評価し 判断します。

今や 歯科医師を 尊敬する 人は 居ないでしょう。

私は 歯科医学に 魅せられて 恋こがれて 半世を 費やしました。

その 自分の 職業が 蔑まされることが

悲しくて なりません。

また、

患者さんが かわいそうで なりません。

人は 誰かのために お役にたてる ときに 力の源が 生じる と 云います。

歯科医師は 誰の ために 存在するのか

歯科医師 一人 一人が 襟を正す 時が 今。