日別アーカイブ: 2019年9月22日

歯科医療は愛の仕事である

昨日の夕刻から・ある会合へ。

で、

私は・ますます、

浮いている自分を実感させられたのです。

私は【歯のプロフェッショナル】であることに、

徹してきました。

また、

【歯のプロフェッショナル】になろうと、

若い時分から、

自己修錬に努めてきました。

また、

どのようにしたら、

患者さんに安心感を与えられるのかを、

ズッと、

考えながら、

本来の自分を制御し、

演じることに努めてきました。

その結果、

今の仕事の成果を得るに至ったのです。

なにかあれば、

私だから・できるんだと、

何事もないように・言われます。

そのような時に、

内心で、

私は憤慨するのです。

【歯科治療は愛の仕事である】

内村鑑三の言葉です。

日本の聖書の普及に尽力した氏は、

札幌農学校のクラーク博士の弟子です。

氏が

長野県で、歯科疾患にて床に倒れた際に、

地元の歯科関係者の尽力によって、

回復した後に、

残した言葉です。

当時は、

抗生物質が普及していなかったことと、

虫歯による細菌感染からの・顎骨髄炎にて命を落とす人も多かったのです。

【歯科治療は愛の仕事である】

この言葉がズッと私の・ど真ん中に在りました。

歯科医師としての結果を出すことの・引き換えに、

私は世間一般から・外れてゆく自分を感じています。

私の患者さんが仰います。

だからこそ、

私たちは・此処に来るんですよと。

 

転換点

私の1番弟子である、

東京都吉祥寺開業の小出明歯科医師からの

電話が鳴り響きます。

早朝です。

???

先生、台風、天候は?

飛行機・飛びそうですか?

あぁ・そうだった。

今日はA子さんの学校見学の日だったな。

A子さんは現在、

高松市の歯科医院にて歯科助手をしている

20を少しばかり過ぎた女性です。

ある時、

私の診療所を訪ねて来られました。

先生ところで・勤めたい。

ゆっくりと面談した結果、

私は即座に申し上げました。

あなたは・まだまだ若い。

将来をジックリと・お考えなさい。

歯科助手で・一生涯を?

歯科助手も大切な仕事ですが、

あなたは・もっと考えて欲しい。

歯科衛生士におなりなさい。

学校へ進学なさい。

その上で、

私は受け入れましょう。

その後のA子さん。

昼間の歯科医院の勤務の傍ら、

夜は居酒屋でアルバイト。

歯科衛生士学校へ進学する資金調達のためだと聞き、

私の視る眼は正しかったと。

そのくらいの【覚悟】がなければ、

医療人には・なれないと、

私は考えています。

その話しを、

小出明歯科医師にした処、

先生、私がお引き受けします!

東京には夜間の歯科衛生士学校があります。

昼はウチで勤務して頂いたなら、

修学期間中の生活費は大丈夫でしょう。

住居も私が面倒みます。

 

今どき・珍しい良い話しでしょう?

歯科衛生士は歯科医療には・欠かせない・存在です。

しかしながら、

私の眼に適う歯科衛生士は数少ないのです。

専門技術の向上に努める歯科衛生士は数多くいます。

スキルを磨く努力に日々を過ごす歯科衛生士も、

大勢・視てきました。

しかしながら、

医療人としての【職責】について、

自問自答する歯科衛生士は数少ないと、

看護師と歯科衛生士の違いについて、

考えさせられる事・たびたびでした。

そんなこと言うと、

大勢の歯科衛生士さんから反発を受けるかも・しれません。

看護師は厳しい環境のなか・奉仕の精神で、

スキルアップしなければなりません。

夜勤もあります。

患者さんの【死】にも・直面します。

亡骸のお世話をし、

送る手当ても・しなければなりません。

また、

看護学部の偏差値を考えると、

高校時代に、

そうとう勉学に勤しんでいたという実績は事実です。

歯科医学は・医学とは別の、

特殊性を持っています。

この特殊性に気づく歯科衛生士さんこそ、

プロフェッショナルの中のプロフェッショナルでしょう。

この辺のところを、

A子さんの面談の際に、

私の彼女の才能に気づいたのです。

小出明歯科医師の基で育てられ、

学校と現場を同一時期に経験できるA子さんは、

必ず一流の歯科衛生士に育って、

社会貢献して下さるでしょう。

おそらくA子さんは、学校を卒業されてから、

小出明歯科医師の基で、

最大の戦力となって、

都内で有数の歯科衛生士になるでしょう。

私の診療所を訪ねて来られた若い方が、

将来への転換点になってくれること。

それも、

私しか・できない仕事だと・思っています。

 

 

 

 

歯科医学から学んだ・物指し

今まで多くの人との関わりから、

生き方の物指しと云うモノを実感するのです。

その物指しの違いから、

見えるモノも、

違って視えると云うことも・学びました。

視えたモノを、

どう受け取るかという・判断基準の違いも、

どのように・考えてきたのか・の違いから、

変わって来ることも・学びました。

その結果、

どのような・行動をとるのか・

それも、

それぞれの・生き方から変わってきます。

正しい、正しくない・と云う評価を、

気にすることは・ない・

と、

私は考えています。

批判に対する行動については、

私は・相手によって・変えています。

そのような物指しを、

私は歯科医学の臨床から・学びました。