月別アーカイブ: 2016年4月

アホと言われても

昨年の夏ごろ、新患としてお越しになられた〇〇さんの治療も

既に最終ゴールが見え始めました。

何時もなら治療後に、

今日の治療のアラマシを説明するのが常なのですが、

「今日は見せません!」

と、鼻息荒く、

で、

少し自慢気に。

と云うのは、

今日はセラミック修復を

洋裁に例えるならば、

何度か在る【仮縫い】の最終版であり、

次回には、

それはそれは綺麗な口許になり、

〇〇さんは、

もしかしたら嬉し涙に埋もれるかも?と。

セラミックは焼き物です。

艶をだすために、最終的には大気中で窯で焼き上げますが、

今日は艶だしまえの完成形でのチェックでした。

ここが【審美修復】の肝腎な処です。

微妙に調整することで、

より自然な美しさが生まれます。

シメシメ!といった感触に、

大いに私は満足して、

患者さんを後にしたのです。

 

演歌の文句じゃないですが

この患者さんの前歯の治療結果を

どう思います?

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若い女性ですよ。

可哀想でしょ?

真ん中2本に【セラミック修復】を受けたんだそうです。

で、

患者さんがガッカリ、気にいらないのは、

当たり前!ですよね。

先生に言ったんだそうです。

で、

返ってきた言葉が、

「コレは貴方の体質ですから」

オイオイ!

お前の腕が悪いんだろ!

とは、若い女性患者さんには到底、言えませんよね。

内心で、

イヤよ!イヤイヤ!

患者さんも、

また此の歯科医も

イヤよ!やり直しはイヤイヤ!

どうやって直して良いか判らない!

だって、治してコレになったのに!

出来ない人に文句を言っても無駄なこと。

変わって来られたら此の患者さんは懸命でしょう。

演歌の文句みたいなヤリトリしても、

歯が綺麗になる訳ではありません。

歌手はヤッパリ歌唱力。

歯医者は、口の上手さより、手先が勝負!

都はるみを聴きながら、

今日も私はメスを手に、

と言ったところです。

 

好奇心

男と云う生き物は、

幾つになっても【こども心】を失わないモンです。

私の診療所のアチコチには、

然り気無く【ある小物】を置いています。

女性からしてみれば、

実にクダラン!

無駄遣い!

と、

お感じになられるかもしれません。

が、1日の大半を過ごす診療所です。

気分良く、仕事したいじゃないですか?

で、

これ何だか解ります?

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【月の石】です。

ここは、私の診療所の玄関ホールから上の階にある診療室への

登り階段を見上げた処です。

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何が在るんだろ!

と、お感じになりませんか?

こういうワクワク感が好きです。

歯の治療でも、

私ら歯医者にとっては毎日の作業です。

決して【マンネリ】ならない様に、

何処かに何か、

【新しい工夫】を仕掛けて、

診療を楽しんでいます。

大切な何かを

新しい患者さんが確実に増えていますね。

インプラントと審美が、相変わらず多いです。

この傾向は昔から同じなんですが、

今までより若干、お若い方が多いようです。

皆さん、私の診療所に入られてビックリされるんですが、

馴れてくると、心理的に落ち着かれるとのこと。

どうせ健康保険が利かない治療を受けるのであれば、

自費専門の歯科医院で治療を受けよう!と、

勇気を出されて、

お越しになられるようです。

私は、ズットそれが専門でしたから、

他所の歯科で受けたインプラントなりセラミック修復を観て、

あぁ、慣れてないのだな!と。

餅は餅屋。

うどんはうどん屋で。

どのみちも同じなのだなぁと。

マイクロスコープを使った精密治療なんかでも、

顕微鏡を買えば、出来そうな気がするでしょうが、

そうは問屋が卸しません。

甘くはないのです。

詳細が細かく観えることと、

【手先】が自由自在に動いてくれることは違います。

一昔のピアノのように、狭い客間の真ん中にデン!と鎮座する

猫の寝場所みたいに、

マイクロスコープを買ったは良いが、

使えなくて置いてるだけ!

患者さんへのアピール用!

と云う処も多いようです。

患者さんは、よく判っています。

実際に診療のドキュメントを体験され、

私の診療所の値打ちを実感して下さい。

患者さんの立場から

交通事故にあったお陰?で、

整形外科を通院する患者さんの立場になりました。

で、

今まで気づかなかったコトに、

気づくようになりました。

お陰さまでと、

感謝しています。

私のような歳になると、

余程の機会に恵まれませんと、

一皮剥けることは無いでしょう。

痛かった!

恐かった!

不安だった!

不快だ!

と、

感じさせて頂けて、

ありがとうございますと。

私の診療所では、

絶対に安心して受診できますと、

全般的に再チェックしたのは云うまでもありません。

 

探検

久しぶりの京都でした。

少し遠回りして琵琶湖を望みながら

桜散る、滋賀越え道を下り、

知恩院前を通り過ぎて八坂神社近くに

車を停めました。

時刻もまだ、観光客の姿も見かけないほどに、

通りは眠りから覚めてはいない様子。

足が未だ不自由ですから、

ブラブラする訳にもいかず。

車中で煙草に火をつけて、

街を眺めていました。

が、

紅柄格子の小路に吸い込まれるように

車のドアを閉めて、

懐かしい匂いの中へと入って行きました。

こういう時間も大切なのだなと、

仕事ばかりの日々を恨めしく感じつつ、

思いあたる店へと、

足を引き摺りながら、

奥へと進んで行ったのです。

幼い頃から、

相変わらず変わっていない探検心が、

まだ自分には残っていたのだと。

その時、

向こう側の引戸が開き、

懐かしい顔が、

不思議そうに私と眼が合い、

で、

直ぐに声をかけられたのです。

時間の経過とは刹那なモノだと、

この時ほど感じた事はありません。

と云うことは、

これからの時間の少なさを

ひしひしと噛みしめて過ごすように

心がけましょうと。

 

 

インプラント専門と唱うなら

今日、新患でお越しになられた患者さんなんですがね。

右下の奥歯のインプラントは東京で、

左上の奥歯のインプラントは大阪市でなさったとのこと。

東京の歯科医は、私の教え子で、

大阪市の歯科医は知人でした。

で、高松市に帰郷されメンテナンスのためにと、

高松市内の〇〇歯科医院へ先ずは行かれたようです。

こういう時、私は黙って患者さんの話に耳を傾けています。

患者さんは素人ですが、

よく判っています。

上手くいってるのか?

そうでないのか!

上のインプラントは、

埋め込む方向と噛み合う方向の差が大きく、

また、噛み合う反対側の歯との距離が足りません。

アバットメントを患者さんに合ったモノに作り替えて、

人工歯を綺麗に並べれば、

キチンと噛めるし、

不潔感をお感じになられる事なく、

スッキリするでしょう!

インプラントの専門と唱うからには、

どんな状況下のインプラントにおいても

対応出来ないとね!

寄り道

思う処あり、

昨日は診療が終わってから

真っ直ぐに帰宅する気になれず、

ショッピングセンターへと寄り道したのです。

こういう事は私にとっては、ごく稀府なことです。

もう10日ばかりすると大学での初授業が始まるので、

新潟へは久方振りに車でと。

道中の桜を楽しもうと考えています。

何時まで車で新潟へと通えるのだろう?と、

毎年、毎年の体力の衰えを感じています。

私は北陸道からの光景が好きです。

息子からの情報では、

私の行く頃が、萬代橋付近のやすらぎ堤沿いの桜が

ハラハラと散る頃であろうと。

新しい普段の靴でも買い求めようと

思い立ち、寄り道をしたのです。

講義の内容は、半分ほど変えました。

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今年の講義の始まりです。

来月は実習の担当もあり、

春の新潟を満喫する積もりです。

私の趣味となった【総入れ歯】

私は【インプラント治療】と【審美治療】の専門だと言われているそうです。

当人の私は、特別に何かを考えている訳ではありません。

私は歯科医に成りたくて、成りたくて、

この道に入りました。

【入れ歯】より【ブリッジ】の方が、

【ブリッジ】より【インプラント】の方が優れているなどと、

全く考えていません。

治療には、其々にメリット、デメリットがあります。

症例によって選択すべきでしょう。

最近の傾向として、

私はコレは怪しからん!と感じていることがあります。

歯科医が、何でもかんでも【インプラント】へ誘導する傾向です。

オマケに、大馬鹿者のやぶ医者は、

入れ歯を入れると骨が溶けての結果、痛くなる!ですと。

で、

インプラントを入れましょう!ってか?

この際、ハッキリ申し上げましょう!

腕が悪いから、そうなるんです。

入れ歯が悪いのではありません。

貴方の腕が悪いのです。

何処の親が、子供の優劣つける馬鹿が居るでしょう?

上の子は稼ぎが良いから、

下の子は稼ぎが悪いから、

どっちが可愛いなんて云う親が在りますか?

居れば、その方は親の資格はありません。

歯科医が、入れ歯を入れると確実に骨が溶ける!と云うならば、

それは社会悪であるから、

貴方は入れ歯を造るの生涯、一切合切止めなさい。

私はしがない街の開業医でしかありません。

が、

真面目に歯と取り組んで来ました。

自分には、それしか取り柄が無かったからです。

自分の造る人工歯は、とても愛情があります。

入れ歯だろうと、ブリッジだろうと、

決してインプラントには負けません。

私の総入れ歯は、何個も造り代えたことはありません。

一個の入れ歯を、皆が長い間、使ってくれています。

私の総入れ歯の造り方は、ある時から変わりました。

私自身の手が、診断が、眼が、

相当に加わっています。

腕の悪い歯科医が造る総入れ歯ほど、

迷惑なモノはありません。

骨が溶けるのです。

腕の悪い歯科医が行うインプラントほど、

迷惑なモノはありません。

腕の悪い当の本人が、

自分の腕の悪さが認識できず、

逆に名医だと勘違いを起こすからです。

インプラント治療は移植治療です。

自画自賛のインプラント治療で、

いつの日か、地雷を踏むでしょう!

歯科医療はひとつです。

総合力が大切です。

私らは、黙々と、ただただ患者さんのために

日々を過ごせば良いのです。

私なんぞは、入れ歯を造る患者さんが来られたら

嬉しくてなりません。。

ヨッシャー!

腕が鳴るぞ!

 

ため息

たんぱく質の文献を探していたら

???

今では社会人となった娘が

10年ほど前の中学生時代に作った【切り絵】が

何かで特別賞をとっていた記事を見つけました。

018b

牛乳パックの再生紙での切り絵だそうな。

当時は、二人で暮らしていました。

私なりに一生懸命だった積もりでしたが、

私は娘の事をなにも判っていなかったようです。

良い絵だなと。

親バカを笑って下さい。