遠方からの方の殆どが紹介患者さんですので、
皆さんが、私の贔屓筋を聞いているのでしょう。
京都からの患者さんは、必ずニコッとしながら
観音様にお供えして、
で、ありがたく頂戴しています。
若い時分の頃を思いだしながら、
でも変わらぬ味に
何時までも変わらない大切な何かを実感しています。
京都からお越しの患者さんの治療の合間です。
ー 歯科医学の100年は、欠けたところを修復する。
抜けた部分を如何に確りと補修するにつきると言って良いでしょう。
私も長い間、一人の患者さんを継続的に診察させて頂いて、
ただ呆然と立ち尽くす情けない想いを味わう時があります。
医学においても、同じかもしれません。
検査での異常値に、薬で対処する。
何か出来ていれば、メスで取り除く。
歯科や医科の西洋医学は、対処療法でしかありません。
私の前に立ちはだかる大きな壁を実感しています。
老齢化に伴う唾液の分泌量の低下で、高齢者になるほど虫歯が増えること。
それと、無意識下の食い縛りによる、
歯の支持組織に対する加重負担のコントロールです。
健やかな老齢期を過ごせて頂けるような治療方法を見つけてみましょう。ー
私は患者さんに対しては、感じるままに、正直に心の内を話をしています。
遠くよりワザワザお出で下さる患者さんには、
後進がその地方その地方にて育てば、
後を引き受けて頂きたいと、
私は自分の経験、知見を公表することに惜しむ気持ちはありません。
この患者さんは、今、歯科衛生士による手当ての最中です。
1時間程はかかると思います。
その後は、噛み合わせの調整をしながら、
現状を大きく変化させないようにと云う配慮の基で、
ダイレクトボンディング修復にて機能回復を行い、
恐らくこの患者さんは、
睡眠の質を考える必要があるのだと思いますので、
その辺りのアドバイスをしたいと、
アレコレ思案しながら、
このブログを認めています。
社会人となった娘が丁度、中学にあがった頃、
反抗期に差し掛かったのでしょう。
ー パパは好きな仕事に就いてエエな!
でも、自分が上手になりたいだけヤロ。
社会貢献できてないわな! ー
コレがせがれの台詞なら、ヒッパタク処ですが。
ただ黙って苦虫を噛んで聞いていた私です。
それからも、この台詞がズット頭の片隅に残っていました。
時間の経過と共に、何事も消化できるのでしょう。
ゆっくりとゆっくりと、
治療技術の向上だけでない、
何かを探しながら、
患者さんの診察に臨んでいたように思います。
研究を再開した訳も、
私自身が診察できる患者さんを遥かに越えた大勢の方と
新たな治療方法を通じて、
決してお会いすることはなくとも、
繋がることができると思ったからです。
青臭い!と、
思われるかもしれません。
が、男は何時まで経っても少年の心を持ち続けるのでは?
ー パパは身体は大人で、心は子供 ー
これも、この娘が吐き捨てるように吐いた台詞です。
その通りかもしれません。