日別アーカイブ: 2014年4月28日

インプラント治療を受けるに当たって その15.

1996年と言えば、今から18年も前の事になりますが、当時はノーベル.ファルマ社と云う社名であった
現在のノーベル.バイオケア社と伴に、同社が販売するブローネマルク.システム.インプラントの歯科医師向けのトレーニング講習を始めさせて頂いた当時は、
メーカーの側も教える側の私も、これ程までにインプラントが普及するとは思いもよらない事でした。

私の担当する講習会は12日間の行程でしたが、たった此れだけの日数でインプラント治療が修得される筈もありませんが、
それでも最低はこれだけは押さえておかなければならない必須の要件は満たした上で、
講習を終えられた先生方に対して、講習を受けてからが勉強の始まりですよと、お伝えしておりました。

大勢の先生方と御一緒させて頂いて、内心では、この先生は手が粗いなと正直、感じる機会も多々ありました。

インプラントだけが特別な治療ではありません。

虫歯の治療が丁寧な先生は、インプラント治療も丁寧にされている傾向があります。

インプラント治療は、高額な治療です。

ですから、商売熱心?な先生は、インプラント希望患者さんの獲得に熱心ですが、
熱心な気持ちと治療成績は比例するとは言えません。

さらには、最近のインターネットの普及によって、ホームページ上では誰もが名医?を自称出来るようになりました。

ついこの前まで、新聞上やテレビの報道によって騒がれていた有名ホテルやデパートの食品偽装問題と似たり寄ったりの風潮が
歯科インプラントにも見られます。

治療を受ける患者さんの側も、費用の安い高いや、学会歴などの見せる処だけで判断されません様にと願います。

インプラント治療は、上手く、巧く使うと、本当に有益な治療です。

治療を受けられた患者さんが、インプラント治療によってより幸福になって頂きたいと願ってやみません。