新患でお越しになられる患者さんから、インプラント治療の費用に纏わる話をお聞きする際に戸惑う事があります。
殆どの患者さんは、他の医院に於いて凡そ次の様な説明をお受けになられておられます。
1.部分入れ歯は、就寝時には取り外すこと。
2.部分入れ歯は、食べ物の種類によっては食べ物がハサカルこと。
3.入れ歯は、期間が経過すると伴に骨が痩せていくので、何時かは入れ歯を作り直す必要が出てくること。
4.入れ歯は、インプラントよりも断然、費用的に安いこと。
5.インプラントは、取り外す必要がない。
6.インプラントは何でも噛める。
7.インプラントは一生もの。
確かにインプラントの方が入れ歯よりも確りと噛めます。
また、取り外す必要はありません。
但し、一生もの!と云う説明には疑問を持つべきです。
そんな時に、逆に問うてみて下さい。
ー 先生のインプラント治療歴は何年ですか? ー
長くて10年そこそこでしょう。
私のインプラント治療歴は26年になりましたが、一生モツなどとオオボラ吹ける程の強心臓は持っていません。
下手な入れ歯を入れれば、骨は痩せていきます。
あくまでも下手な入れ歯です。
キチンと考えて造られた入れ歯は長く使用できますし、修理も出来ます。
精密で、先の先まで考えて造られた入れ歯は、費用的にも高額です。
巷の歯科医の、入れ歯か?インプラントか?の云々は、私にはどうも胡散臭い感じがしてなりません。
インプラントの方へと方へと導いている様にしか感じられません。
あくまでも症例によって治療方法を選択するべきではないでしょうか?