親バカ


まだ5月だと云うのに、

30度を・ゆうに越す猛暑日のなか、

週末は休診させて頂いて、

大阪市へと。

中学3年の娘を伴っていたので、

サービス精神旺盛なる私は、

この処・脚の遠のいていた梅田まで脚を伸ばして、

アチコチを散策する事にしたのです。

序でに、

花錦戸の松の葉昆布を買い求めた際に、

娘は値段を初めて知った様子。

なっ!

ダントツに美味しいモノは、

ソレなりの・値段ってモンがあるものだ。

一見、ただの塩昆布。

でも、

口に入れた瞬間、

違う!

そういう【一点物】を

父は特別に評価してるんだ!

天ぷら、鮨、鰻、

父の好きな店は、

なっ!

全部が一点物の専門店だろっ。

違いの判る【女】への躾が始まったのです。

器、

盛り付け、

などなど。

そもそも、

私は商家の生まれ。

娘は歯科医師の娘。

此処に大きな壁を感じるのです。

上手く説明できませんが。

世間ってのが、

商人を蔑み、

医師、歯科医師にはハンディキャップを下さる。

そういう空気が在るんだと・感じてきました。

といって、

医師、歯科医師を全般・尊敬している訳じゃないのも、

肌感覚で・判ってきました。

両方の世界を味わったのは、

私の強味なのかもしれません。

娘が・この先、

どのような道を歩くのか、

ソレは、

娘が・そのときどきに判断する大きな博打なのです。

その時に確信できる【根拠】を、

私は造ってやりたいと。