新潟にて その2.


大学の中では、私の歳も上から数えた方が早い様になりました。

学内を歩いていると

「ああ先生!お越しですか!」

と、若い先生方からお声を掛けて頂いて、それでは、チョコッとお茶でもどうかね?と相成って
学内の喫茶のアングルで、つい相談噺に華が咲くと云う始末で長引いての機会が多い昨今です。

私の様な、ヤンチャ坊主が其のまま大人になったと子供等からもその様に云われている未熟者が、
他人の相談等にのれる筈も無いことは当の本人が一番よく判っていることです。

私はハウ.トゥ本や自己啓発‥‥に関わる本やセミナー等には全く興味がありません。
況してや、処世訓めいた話や哲学めいた話にもまるっきし関心がいきません。

むしろ、そのような話をされる人の顔を、どの面下げて?とジロリと見上げてしまいます。

ですから、私はただ黙ってお話を最後まで聴いてさしあげるのが精一杯なのですが、
必ず申し上げますのは、
仕事の悩みは仕事で、
家庭の悩みは家庭で
‥‥悩みの原因には、その原因にぶつかるのみ。

その程度の事しか申し上げられませんし、又それが真実だと思っています。