暮れになって改めて想うこと


通勤時の車中のラジオから、

平成最後の芥川賞と直木賞の候補がしぼられたとの事。

あぁ、もうそういう季節なのかと。

何時でしたか?

某作家から聞いた話し。

原稿用紙の上を勝手にペンが走るってのは、

独特の表現ですが、

ソレは、

一種のやせ我慢ですよ。

いわゆる美徳ですかね。

一つの作品を完成させるってのは、

命を振り搾る、

魂を燃え尽くすってモンですよ。

実際の処は。

よく考えると、

そりゃそうだ。

私が自費治療専門の歯科医師という事で、

他の歯科医師からしばしば言われる台詞。

三枝先生は稼いでて良いよね。

私は聞かない振りしてますが、

内心では、

ソレなら、

テメェもやってみろ。

アスペルガーと陰口叩かれるほどに、

規則正しい生活を過ごし、

この歳になって、

毎日、

机向かって。

私と親しい歯科医師は、

とてもじゃないです、

先生のような厳しさは、

とても、とてもと。

私自身も、

そう思います。

高校時分に、

これだけ勉強していたら、

歯科医師になる事はなかったろうと。

学生諸君に、

私がしばしば言う台詞。

高校時代の落伍者だと、

私は認識していましたと。

だってそうでしょう?

偏差値が75あれば、

東大の医学部か法学部に、

誰だって、

迷わず行くでしょ?

その結果を出せないから、

その時々の、

成績での、

進路志望した訳で。

そう考えれば、

落伍者ですよ。

歯科大学に入ったカラには、

もう絶対に後悔する結果を出してはならないと。

反省と自責を認識出来ないと、

自分自身に偽った人生など送りたくありませんから。

そう考えて、

自分を歯科医学の方へ、

無理やり合わせて来たのが、

私の青春時代で。

コレは私にとっての助走時期でした。

猛烈なエネルギーが

飛び立つ際には必要ですよ。

若かったからできたんだろうと。

私らは飛行機じゃないですから、

着陸は出来ないんです。

ズッと、

同じ高度を飛んでなきゃなりません。

コレはコレで、

エネルギーが要るんですよ。

そういう時代を経て、

私なりの、

傍目から、

圧倒されると言われる迫力がと。

でも、

この気が見えない方も居られます。

ソレはソレで、

私とは縁の無い方だと。

人の人生って、

後天的なモノが、

最終的には、

決めるのだと言うのが、

私の考えです。