超高齢者社会を
初めて経験する訳ですから、
国にアレコレ文句をつけても、
それは、
国も気の毒だと思うのです。
国民全体が、
超高齢者を重荷に感じるようにならないように、
この国の礎を造って下さった方々だと、
感謝の気持ちで、
安心して暮らして頂けるように、
工夫することが大切だと。
私なんか、
しがない開業歯科医師でしかありませんが、
患者さんの治療を行うに際して、
その方が、
超高齢者になられた姿をイメージして、
治療方法の選択なり、
実際の治療を行っています。
それは、
患者さんとの長期間の付き合いがあったから、
そういうことが考えられる訳です。
20年前に60を過ぎた方も、
今では80を越えておられる訳です。
皆さん、
顎関節の動きもスムースで、
口腔の状態も、
綺麗に維持できています。
これは、
長らく私のメンテナンスを受けて下さったからで、
その辺りの通り一辺のメンテナンスとは、
私ん処は違うと自負が在りますから。
私の診療は、
【考える歯科治療】です。
治療だけ私ん処で受けて、
メンテナンスを他で受ける患者さんも、
多くはありませんが、
居られます。
こういう方には、
私は何も言いません。
面白い方も居られました。
上の歯は、
私が全てインプラント治療を行いました。
比較的、
噛み合わせの安定した症例でした。
で、
なんとか上の危機は逃げキレたぞ!
よし、
右下奥ブリッジを、
根管治療からやり直して、
キチンとしたブリッジを再製し、
完璧な噛み合わせを造ろうとした矢先、
先生ところより、
○○先生処は近いし、
費用も安いから、
○○先生処で治療受けて良いですか?
私は、
どうぞ、どうぞと答えつつ、
○○先生の腕前と診断力を見させて貰おうと。
ただ、
この患者さんに費やしたエネルギーは、
完全に無駄であったと、
のけ反ったのです。
○○先生処で、
月に一回のメンテナンスなのだそうな。
ブリッジの形態は、
私の母校の付属病院の新人医師程度。
根管治療の出来映えは、
卒後1年程度のキャリアの仕事と変わりません。
田舎だからヤってゆけるのでしょう。
極め付きは、
超音波歯ブラシの使用を私に聞いて欲しいとの依頼。
私の診療所に3ヶ月に一度の割合で、
メンテナンスにお越しになられるのですが、
私は石になるしかないのです。
見て見ぬふりをしなければなりません。
歯科治療の質など、
一般の方には、
皆目解らないのも
よく判るのですが。
ご自分のお身体です。
その辺りも。