インプラント治療に携わって


 歯科保存学を専攻する私が
インプラント治療を採り入れたる
最大の理由は
ポステリア.バイトコラスプへの
対応の為である。

 此れは、
奥歯を失うと、
噛み合わせの支えを
失うと云うことである。

 部分入れ歯を確りと
造っても
入れ歯は粘膜の上に
乗っているので
粘膜の圧縮により
少し沈下する。

 この為、
噛む力の大きさ故に
残っている前歯に
大きな負荷がかかり
前歯がゆっくりと
前へ前へと
倒れてくる。

 残っている歯に
大きな負荷がかからない様に
インプラント治療にて
噛み合わせの負荷を
軽減したい。

 私のインプラント治療は
歯科保存学的な考えからであった。

 当時は
テキストも無く
海外での
研修が学問取得の
唯一の方法であった。

 25年程
インプラント治療に携わってきたが
未だに試行錯誤の最中である。

 私の診療所で
準備しているインプラントメーカーは
数社に渡る。

 インプラントの種類は様々で
患者さんの体質、骨質、
骨と粘膜の形から
患者さんの要望を踏まえて
ベストなものを選択している。

 また、部品が同じでも
作り方も様々である。

 凝りすぎかもしれないが
此れは
永くインプラント治療に携わって来た者の
使命である。