表情


友人が久しぶりに治療に来ました。

受診態度としては不真面目な友人です。

忘れた頃に、

通院して来るからです。

まぁ、友人であるから甘えが在るのだと、

此方も硬いことは言いませんが。

で、

私の表情が変わったと。

そうなのかもしれませんし、

私自身は自覚していません。

ただ、

つくづく思いますのは、

もう15年も経てば70になると云うこと。

青春期に憧れこの歯科の道に入り、

私に残された時間の少ないことに

焦りを感じたのです。

一気呵成に駆け走って来ました。

ここまで来れば、

もう、

一気に残り人生も歯以外には脇目も振らず

駆け抜けよう!

そう思ったのです。

楽しんで、

夢中になって、

歯科にぶつかって行こう。

私は名人でも名医でもありません。

だから、

もっと、もっと歯を知りたいと。

今日の新しい患者さんは顎の病気の方のようです。

お役にたてれば幸いだと。

どんなに難しく見える症例であっても、

縺れた釣り糸を解すように、

丁寧に、丁寧に、

病気の原因を探してゆけば、

案外、

スッスーと、

健康を回復するものですよ。

変に難しく考えない方が。

人の生きざまと同じかもしれません。

人の顔様々。

歯の顔も様々。

其れを知って手当てすることがプロだと。