甘えん坊


朝一番の患者さんは、

数年前に胃癌の手術を受け、

序で腸の手術を受け、

精神的に相当参っているのが津々と伝わり、

お子さんも居られないことから、

独りで抱え込んで居られる姿に

他人事とは到底に思えませんでした。

それで、

一月に一度は、

お顔を観て、

私の処に通うことが月に一度の仕事だと云う状況を作ったのです。

淋しげな表情を、

何かの拍子に感じるのです。

この頃、

大勢の芸能人の方がお亡くなりになられる報道や、

夜の時間帯のテレビでは病気番組が多く、

観ているコチラが、

身体が痛いような気になります。

アレハ良くないですね。

最近、相当に忙しく、

無理を重ねています。

休養をとりたくても、

私ら医者が休む訳にもいかず。

健康である証を得るために検査にでも行こうかと、

それでも私は病院へ行くのが恐いのです。

で、

○○さん、私と一緒に検査に行こうよと、

先生、お誘いなら楽しい処が良いわ!

と返され、

もうお医者さんなんだから独りで行って下さいませ。

恐がりはいけませんよと。

ヤレヤレ、私の甘えん坊は相も変わりありません。