日本歯科大学の学生諸君への特別講義のスライド準備が
ヤット終わり安堵しています。
毎年、少しずつ内容を変えて話しを進めています。
今年の冒頭は、
根管の先の根尖孔と云う神経が歯の中へと入り込んで行く孔を
私が直接に視た写真を準備しました。
根管治療はご承知のように、
手探りの治療です。
ですから、歯科医師の経験と技がモノを云う難しい治療です。
2年前から私は、
この手探りの治療を辞めようと、
根の先の根尖孔を直接に視ながら手当てする工夫に苦心していました。
初めて自分の眼で根尖孔を視た際に、
幼い頃に冬空に輝く星を天体望遠鏡で眺めた時の感動と
同じ沸き立つ想いを覚えたのです。
今では根管治療は眼で診て触れる治療となりました。
18歳の1年生諸君は、夢を描いて歯科の門を叩いたばかり。
私にも同じ時期がありましたから。
50半ばになる私ですが、
今でも夢を追いかけています。
良い治療ができますようにと。
講義をする私の居る建物の向かい側には附属病院があり、
大勢の歯科医師たちが治療に勤しんでいます。
が、
根管の先を直接に視て、直接に触れて治療できる者は居らんでしょう。
ヨッシャ!と。
まだまだ負けないぞ!
私の夢は限りないのです。
次の山に挑みましょう!