歯の治療において、
自分の診断通りの順調な経過をたどる症例って、
患者さんには申し訳ないのですが、
当たり前の事ですから。
ところが、ウム?と、
考えさせられるツマズキに遭遇すると、
俄然、燃えて来ます。
それが患者さんの方は全然気づいていなくても、
治療するサイドでは、
自分の思惑とは違うなって感覚はあるんです。
難問ほど、
考え、
悩み、
苦しいですよ。
24時間ズッと頭から離れませんもの。
関連する文献を読み漁り、
関連の専門医に問い合わせたり、
出来る限りの方略に尽くします。
ただ、
人に聞いたり、
文献での解答得る事は
ほとんどありません。
結局は、
自分で工夫するしかないように思います。
臨床的判断基準って云うんですが、
その繰り返しから、
段々と、
棒高跳びのポールの高さが高くなるように、
そんな感じでしょうか。
私のヤってる工夫って、
若い先生には、
チョッと視では、
気づかないと思いますね。
東京開業の小出 明医師などは若いのに、
私のブログにチラッと掲載した症例写真の
肝心要のメッセージ処を彼はキチンと、
感じとってくれている稀なる優秀な歯科医師です。
だから私は小出君を評価しています。
本当に彼のような【歯の番人】は
少数派ですもの。
若い先生には門戸開放の私ですが、
診る方のレベルの差は凄まじいほど大きんですよ。
これを歯医者の腕の差と呼ぶんだと思います。
小出君が私に追いついたときは、
私はもっと先へと行ってます。
で、
後ろ向いて、
おーい!ここだ、ここだ!
と。
私と師匠との関係みたいになれたらと。
歯科の仲間って良いですね。