大志を抱け


【少年よ、大志を抱け】

札幌農学校のクラーク博士の、

このあまりにも有名な台詞を

時たまに思い出すのです。

良い台詞だと思いませんか?

男はいくつになっても、

少年期の心を棄てられません。

ジッポのライターや文具などの

コレクターが大勢に居られることが、

その証と言えましょう。

私が歯科治療に使う素材や機材に

一言在ることも、

その一端だと思います。

この様な男独特の癖を

【こだわり】と解釈出来るかもしれません。

この男独特の所作を、

女性には理解出来ないかもしれませんね。

私の診療所の物置の中には、

今後もキッと使われる機会が無い

拡大鏡や治療器具を入れた段ボール箱が

山のように積まれています。

器具などのカタログを眺めるのが好きです。

これ使ってみたいと、

で、

届いた器具を実際に使ってみて、

ルーチンワークに使えるものは、

1000に1つ在ったら良い方だと思います。

それは決して無駄遣いではありません。

この様な過程を経て、

治療精度はグッと高まりますもの。

私は開業歯科医ですから、

治療行為によって生計を営んでいますが、

決して食べる手段としての治療を行った事はありません。

歯科全般が好きで好きで堪らない質ですので、

自分の趣味と職業が一致した、

類い稀なる幸運者だと思います。

歯科医師を志してから、

ズッと夢を抱いて過ごして来ました。

【良い歯医者になりたい】

という夢です。

年代と共に、

この【良い】と言う定義が

変化していった様に思います。

今も夢を抱き続けています。

若い時分の様なスピードはありません。

が、

確実に前へ前へと進める知恵は

身についた様です。

大宇宙の様に果てしない歯科空間を

楽しみながら過ごしている私は、

阿呆だから出来るのだと自覚出来ているのも

他人目からしてみれば、

不思議で理解出来ないのかもしれません。