願いをこめて


お正月早々に、

このような話しは如何なものかとも思うのですが、

昨夕、

私が死ぬ瞬間の夢を見ました。

心の宿った人間から魂が抜けて物体になる瞬間です。

恐ろしさで飛び起きてしまいました。

痛みなどない状況下でしたのに、

私は何が恐かったのでしょう?

私は愛犬の臨終に何度も立ち会いました。

生きている時には、

私も犬を可愛いがり慈しみ、

犬も私を信用以上、信頼以上の気持ちを

持ってくれて居たろうに思います。

可愛いい大切な犬が、

一瞬で、

亡骸という物体に変わって、

命の重さに改めて気がつき、

生きているという普通のことに感謝する気持ち、

あとは、

死んだ犬を前に、

ただただ悲しく大泣きする。

もう会えないから泣くのか、

死という概念が悲しいと認識しているから

大泣きするのか判りません。

命の灯火が消えたらどうなるのでしょう?

宇宙は限りなく膨張していると言われます。

どう頭を捻っても理解出来ません。

生命は宇宙のように

私には理解不能です。

入れ歯なりクラウンを患者さんの口に入れる時に、

私は自分の魂を技工物に注入します。

患者さんと共に長い間働いてくれと願いをこめて。