新年、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。
温かいお正月でしたね。
新年、初めて仰ぐお日さまに、
今年の抱負を秘かに胸のうちで語るのを常とする私です。
今年は新たなことを始めるよりも、
基本に立ち返ろうと思っています。
全てを見直して、
より丁寧さを、
何事にも心がけようと思います。
大晦日の夜、
何十年か振りに紅白歌合戦を観ました。
出場される歌手の方を、
私はほとんど存じ上げません。
時代も変わったモノだと。
ただ、
演出などの柱の部分は昔の通り。
エンターテイメントの世界は、
流行り廃りが激しいようで、
それは眼に観えるタレントなり表現方法の所作だけで、
基本の処ってのが、
ヤハリ在るんだなと感じていたのです。
私のブログの読者の多くに同業の若い歯科医師や
歯学部の学生諸君が居られます。
歯科医院はコンビニの数より多いから経営苦に喘いでいるとか、
年末の週刊誌に歯科医院の酷さを大きく扱っているモノが2誌ほど。
歯医者を叩けば購読数が増えるのでしょう。
確かに酷い歯医者が居るのも事実です。
でも、あの記事からは客観的な知性は感じませんでしたね。
記事の基本は正確さだと思います。
あんな程度の低い記事は、影響ないと思います。
仮に患者さんから、あの記事に記載された内容について問われても、
全く返答には困りません。
紅白歌合戦ではないですが、
これからは若い世代の時代です。
もっと若い学生諸君や歯科医師の先生方は
しっかりして下さい。
時代に振り回されてなりません。
インプラント、審美も良いですが、
私らは歯医者です。
コレラや天然痘を撲滅したように、
歯科医師の職域にある病気との戦いに
本気で挑まなければなりません。
私らは上の世代は、
その戦いを避けていたのだと思います。
その結果、世間から歯科が見放されつつあるんです。
誰が名医じゃ、俺が名医じゃ、なんとかが専門じゃ!
も、構いませんが、
そう言う歯科医師は時代遅れとなるでしょう。
患者さんの口腔の福祉に真摯に関与する歯科医師が
これから新しい歯科医学の井戸を掘るでしょう。
私ら医療人が医療人であることを
忘れてはなりません。
真面目にコツコツと、
自己の臨床を見つめ、
患者さんに尽くす心で過ごせば、
歯科が絶対に社会には必要な学問であることを、
必ず理解が得られる筈ですから。