私の履歴書 8.


私の時代は、

歯科大学を卒業すると、

ほとんどが開業医に勤務していました。

今は1年間の臨床研修医を経る必要がありますが。

それでも、

臨床研修医期間を終えると、

今でもほとんどが開業医に勤務するようです。

2割程度が、医局に助手として残っていたようです。

私のように学費を出してまでの大学院への進学者は

1割以下程度だったと思います。

当時で大学院の年間授業料は36万円でしたけど。

ですから、

授業料はアルバイトで十分に賄えました。

歯科では、

患者さんの数をこなして診察することに重きを置きすぎて

今日の医療レベルの低下に繋がったんだと思います。

成り立ての頃は、

経営は度外視して、

ゆっくりと丁寧に、

技術を定着させていくトレーニングが必要ですから。

また、

科学論文の全てが優れている訳ではありません。

どの文献が確かなモノか?

これは実際に自分自身が研究に携わり、

自分自身で論文を執筆してみないと、

判らないでしょうね。

メーカーの紐付きの研究って凄く多いのです。

当然、メーカーの都合ってモノが見え隠れしますよね。

この処を見落としたら、

臨床家としては失格ですね。

そのようなことを、

私は大学院時代に学んだように思います。

歯学部の大学院は博士課程のみの4年間です。

その間は、

よく勉強したと思います。

コレが弾みとなって、

毎日の決まった勉強机に向かうって習慣が

今でも続いています。