83歳の女性の患者さんです。
12年ほど前に、
私が製作した総入れ歯です。
定期検査には必ずキチンと来院されます。
青色の印記は、
歯科医や歯科技工士が診れば、
恐らく評価して下さると思います。
下の入れ歯との、
噛み合わせの接触点です。
この接触点の付け方に、
歯科医それぞれの考え方や技量が顕れています。
私の総入れ歯が
【なぜ良く噛めるのか】
【どうしてピタリと吸着するのか】
この接触点に、
そのアイデアが仕込まれています。
インプラントも優れた治療ですが、
身体にリスクの全く無い【総入れ歯】を
もっと大切に考えて欲しいと、
若い歯科医の先生方に望むのです。
【総入れ歯にしたら骨が溶ける】というのは大きな嘘です。
それは私の臨床が証明しています。
人工歯の磨り減りも、
高齢者は噛み合わせの力が弱いからでしょうか?
出来上がった時から、
ほら、
そんなに変わってはおりません。
総入れ歯の製作を
全て歯科技工士に委ねてはなりません。
私らは、歯科医です。
歯の番人であることを
忘れてはなりません。