緊張感


今日の午後に難しい手術を予定しています。

準備に2ヶ月ほど充てました。

私にしては珍しくCT画像を3D化した上で、

CADCAMマシーンにて患者さんの顎の形態を精密に再現し、

インプラントを埋め込む位置、深さ、方向の全ての要因を

外科用ドリリングマウスピースを製作し

手術に臨みます。

緊張感いっぱいです。

ですから朝の治療は、

無心の境地になれるコレまた難症例の根管治療の治療を入れました。

マイクロスコープ越しの大拡大視野に

手先に全神経を集中させて、

午前いっぱいを過ごそうと思っています。

難症例に望む時、

眼前に立ちはだかる大きな岩山を仰ぐ心境です。

絶壁に指を杭い込ませて這い上がる緊張感、

山頂に達した時の達成感。

コレがナンとも云えない心地よさにシビレル快感が

忘れられなくて、

止められないのだと思います。

私がチャレンジしなければ、

確実に歯がダメになるという確信も、

私の背中を押す大きな理由です。

臨床医とは、

一種の狂気の沙汰と背中合わせだと。

さぁ、頑張ろう!