歯科の治療に大きな差があることを
何となくお感じになっては居られるでしょうが、
その大きな差がどれ程か?
までは、素人の方には判らないと、
プロの私でさえ、思います。
私らの仕事は【精密仕事】です。
また、感染性の微生物に曝されていることを
十分に認識した上で、
徹底的な感染防止対策を施す環境造りに
気配りしなければなりません。
ですから、
仕事の性格上、
細かで、
清潔、
整理整頓、
コレが基礎の基礎になります。
人工の歯を造る際も同様です。
私ら歯科医は精密に詳細をも逃さない記録となる
正確な歯型を採れなければなりません。
採らなければではなく、
採れなければであることに気づいてください。
正確、精密な歯の型を基に、
歯を造る作業が行われます。
これは私の日常レベルの模型です。
対して、
これは他の歯科医院と歯科技工所のコラボレーションです。
セラミッククラウンを製作されたようです。
日本は精密機械の得意なお国柄です。
カメラ、時計等々、
その製造現場の整然と綺麗なこと。
歯科医は歯の職人です。
職人とは本来、こだわりに、こだわり抜く者。
数寄屋橋次郎の厨房の床は、
舐めても良い位に清潔であることは衆目の知る処です。
私には、この模型からの仕事すべてが汚いとしか評価できません。
こういった処は、
患者さんには見えない部分です。
が、
見えない処も見える眼を養うこと、
違いの判る素人であることが、
ご自身の健康の維持には
必要な時代となった気がします。
治療を提供する側である私も、
歯科医の仕事の差に大きな意味を持たない方には
来て頂きたくありません。
本当に歯で困って、
助けて!と、
そういう患者さんのために
私は日々の研鑽を行っています。