治療と人生


新しい患者さんが増えて、

開業医の私としては、

ありがたいと感謝しています。

患者さんが多いからと言って、

全ての患者さんの治療を引き受けることは

逆に患者さんに対して【不義理】になると感じています。

私は治療のクオリティを高く設定したいと

治療に使う器具の衛生度も超高水準に維持しなければなりません。

これは器具をフル稼働しても、

とても無理なことです。

1日に多くの患者さん の数を診察出来ません。

そういう訳で、

私は患者さんの【治したい度】を判断して、

治療の順序を変えています。

それが本来の平等だと思っています。

【本当に歯で困っている】患者さんは、

治療への取り組み方が違います。

私のホームページを単に見つけて、

【綺麗そうじゃん】

【上手そうじゃん】

って、お越しになられる患者さんからは

歯の本当の大切さを感じられません。

まして、

歯医者の技術を重要視していない方も

時には居られます。

インターネットの情報の溢れの弊害だと思います。

人間関係においても、

どんなに努力しても

伝わらない人が、

時には居られることも経験済みの方は多いでしょう。

それは治らないし治せないと感じるようになりました。

離れて、

時の流れが記憶から消してくれるのを

堪えて待つしかありません。

堪えて待つという姿勢は

治療においても大切です。

治療におけるタイミング、

人間関係におけるタイミング。

これは【待つしか】と、

【新しい出会い】との

競争になるんでしょうが、

これは自ら仕掛ける問題ではなく、

ただ身を河の流れに委せるしかないのだと。

治療も人生も同じようなもんですよ。