毎朝、診療所へ出勤しての最初の仕事は、
メールの確認です。
日本歯科大学の学生諸君から、
若手の先生方から、
メーカーの方から、
時に、
一般の方からもメールを頂きます。
で、
今朝、ある一般の方から相談を受けました。
歯周病で苦しんで居られるとの事でした。
現状、歯科医に付いて居られるようですが、
ただただ歯の無くなることに不安をお感じになられているのが、
切々と伝わってきました。
一般の方からのメールには、
私は即座に返答するようにしています。
先方が直ぐに見て頂けるかどうかは判りませんが、
診療しながら、
心配でならないからです。
ただ不思議でならないのは、
今更、何故?歯周病のコントロールが出来ない歯科医が居るのだろうと。
1998年にアメリカ歯周病学会で、
歯周病治療のガイドラインが提示されています。
歯周病治療には、
細かい処では【流派の違い】が在りますが、
それは些細なモノです。
本邦の歯周病治療は、
スウェーデンのイエテボリ大学のリンデ先生の大きな影響を受けています。
ですから、イエテボリ派の治療が主流です。
しかし大きな処ではアメリカ歯周病学会とは差がありません。
私の歯周病治療はアメリカの東海岸の手技を採用していますが、
日本人特有の癖を採り入れるのに随分と苦労して改良しました。
何れにしても、
私の診療所では、
歯周病の治療は解決済みです。
ですから、余計にこの方の御心中を察したのです。
歯は噛む為に在ります。
歯医者は、患者さんが快適に噛む幸せを味わって頂く仕事です。
原点に戻って、
基本に還れと云う先人の言葉を思い出しています。